全社アンケートを配ったあとに、設問の不備が見つかったことはありませんか。
やり直しは全社ぶんです。設問1つの不備で、回答した全員にもう一度お願いすることになります。
仕事をどの単位で切るか。多くの現場は「作るものの形」で決めています。10種類あるから10件で1回。12か所あるから12か所まとめて1回。きりがいいからです。
やり直しの量は、単位の決め方で決まる
私も同じ形で失敗しました。ある制作物を、10種類×12枚で120件を1単位にして作らせました。
出来上がったものを人が見たら、1つの欠陥が全部に入っていました。120件やり直しです。
決め方を変える

正しい問いは「いくつあるか」ではありません。
1回の失敗で、何件やり直すことになりますか。
この問いで切ると、単位は自然に小さくなります。私の場合は、こうすべきでした。
まず1種類を、最後まで通す。そこで欠陥が出ても、やり直しは12件です。通ったら、それを見本にして残り9種類へ複製する。
見本が1つ完成してから複製する。これだけで、最悪のやり直しが120件から12件になります。
3つの問いで決める
単位を決めるとき、私はこの3つに答えるようにしました。
① 1回の失敗で、何件やり直すことになるか
ここが大きいほど、単位を小さくします。
② 相手の手番は、何回×何分か
単位を小さくすると、確認の回数が増えます。相手が忙しい人なら、小さくしすぎても回りません。①と②の釣り合いで決めます。
③ 見本を先に1つ作れるか
作れるなら、必ずそうします。見本が通れば、残りは複製です。見本が通らないうちに複製すると、欠陥まで複製されます。
現場でよく見る形

この失敗は、AIとは関係なく起きています。
- 全社アンケートを一度に配る … 設問に不備があると、全社にやり直しを依頼することになります
- 全部署ぶんの帳票を一度に作り替える … 1つの解釈違いが全部署に入ります
- 年度の初めに1年ぶんの計画を固める … 前提が変われば、全部が古くなります
どれも「きりがいい」単位です。そして、1回の失敗でやり直す量が最大になる単位でもあります。
小さくすればいい、ではない
⚠️ 単位を小さくすれば良い、という話ではありません。
小さくすると、確認の回数が増えます。相手が決裁者なら、5回の確認は現実的ではありません。②の問いがあるのは、そのためです。
私の場合、答えは「見本1つ+残りを一括」でした。確認は2回で済み、最悪のやり直しは12件です。単位を最小にすると確認が10回になり、そちらのほうが高くつきました。
まとめ
作るものの形で単位を決めない。1回の失敗でやり直す量で決めます。
- ① 1回の失敗で、何件やり直すことになるか
- ② 相手の手番は、何回×何分か
- ③ 見本を先に1つ作れるか
③が「できる」なら、ほぼ迷いません。見本を通してから複製する。それだけで、最悪の場合の損が桁で変わります。
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