こんな覚えはないでしょうか。
- 自分の仕事の流れは、よくできている
- その仕組みを引き継げる人がいない
- 自分が抜けたときのことを、考えたことがある
当てはまるなら、あなたはひとりで組み上げる人タイプです。工場は完成しています。ラインも治具も揃っている。整備できるのが、一人だけです。
これはAI活用の適性を分ける4つの軸のうち、SCRA の組み合わせにあたります。
ひとりで組み上げる人の強みは、消してはいけない
仕組みが完成している。基準で決め(R)、仕組みにする(A)、しかも記録も残す(S)。3つが揃っているので、あなたの仕事は本当によく回ります。
「属人化しています」と指摘されるかもしれません。仕組みの出来が悪いわけではありません。 この型で回っている仕事が、実際にあります。
詰まるのは、性格ではなく組み合わせ
よくできているほど、他人には手が出せない。自分で抱える型(C)なので、組み上げる過程が共有されていません。動いている仕組みほど、中を開けるのが怖い。「自分が抜けたときのこと」を考えたことがあるのは、考えざるを得ない構造だからです。
実際、こういうときに出ます

たとえば、あなたが作った集計の仕組み。関数もマクロも入っていて、月次が半日で終わります。ある月、元データの形式が変わって動かなくなる。直せるのはあなただけで、その日あなたは客先にいます。仕組みが優秀なほど、止まったときの代替手段がありません。
なぜ、今まで直らなかったのか
仕組みが動いている間は、触る理由がありません。しかも中を知っているのはあなただけなので、他の人が「読んでおこう」と思う機会もない。壊れて初めて、共有されていなかったことが分かります。それが最も困る日に起きます。
最初の一歩

仕組みの「壊れ方」を1枚書く。作り方ではなく、どこが変わると止まるかです。AIに構造を説明して、想定される故障を挙げさせれば十分。引き継ぎより先に、非常口を作る。
そのまま使える指示文
AIに貼り付けて使えます。{work} のような箇所は、自分の仕事名に置き換えてください。
私が作った{work}の仕組みについて説明します。
「どこが変わると動かなくなるか」を、想定される順に挙げてください。直し方ではなく、壊れ方の一覧が欲しいです。私が説明していない前提があれば質問してください。
あとで、これで確かめる
1か月後、その一覧を他の人に見せて「これが起きたら誰に言えばいいか分かるか」を聞く。分かると言われれば、非常口はできています。
4つの軸それぞれの、使いこなし方
ひとりで組み上げる人タイプは SCRA の4つの極でできています。軸ごとに、効く使い方は違います。
- 仕事の覚え方:書いて残す … 自分の書いたものを、AIに読ませる前提で書く
- 仕事の抱え方:自分で抱える … AIに自分の判断を「説明させて」みる
- 決め方:基準で決める … 自分の基準をそのままAIへの指示にする
- 手の動かし方:仕組みを作る … 作った仕組みを、自分以外が直せる形にする
逆に、やらない方がいいこと
仕組み全体のドキュメント化から始めること。分量に負けます。止まる箇所だけで、実用上は足ります。
まとめ
「属人化しています」と指摘されるかもしれません。仕組みの出来が悪いわけではありません。
詰まっているのは性格ではなく、SCRA という組み合わせの帰結です。だから気合いでは動きません。工場はそのままでいい。非常時のスイッチだけ、外に出す。
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