改善が「気づいた人がやる」になっていませんか|企業のAI活用7軸③改善の型

企業でのAI活用

社内の業務改善が、こうなっていないでしょうか。

気づいた人が、気づいたときに、気づいた分だけやる

一見、悪いことに見えません。実際、その人は優秀です。ただ、これは会社の能力ではなく、その人の能力です。

今日は7つの軸の3本目、改善の型の話です。

企業のAI活用7つの軸 ③ 改善の型

型が無いと、毎回ゼロから探すことになります

改善の相談を受けると、候補は無数に出てきます。

  • 転記が多い
  • 承認が遅い
  • 同じことを何度も聞かれる
  • 資料の作り直しが多い

全部、直した方がいいものです。だから困ります。全部やる時間は無いからです。

ここで型が無いと、「いちばん困っている人の声が大きいもの」から手を付けることになります。それは、いちばん効くものとは限りません。

型と言っても、複雑なものは要りません

見るのは2つだけです。

見るもの なぜ
頻度 月に何回やるか 年1回の業務を直しても、効果は年1回分
手作業の多さ 人が手で触っている工程の数 手が多いほど、削れる幅が大きい

この2つで並べて、上位3つだけを候補にします。

⚠️ 「難しさ」を最初に入れないでください。難しさを入れると、簡単なものから並びます。簡単なものは、たいてい効果も小さい。難しさは、候補を3つに絞ってから見れば足ります。

AIが入ってから、この軸の重さが変わりました

以前は、改善の候補を挙げても実行するのが大変でした。システム改修は費用も期間もかかる。だから「候補を挙げる」より「予算を取る」の方が難しかった。

いまは逆転しています。手を動かせば、その日のうちに試せることが増えました。

だから、何を選ぶかの精度が、そのまま結果になります。選び方が「気づいた人の勘」のままだと、速く動ける分、速く外れます。

いま、どの段階にいるか

段階 この軸では
0 無い 改善は思いつきでやっている
1 知っている 選び方があることは知っている
2 できる(支援あり) 一緒に並べれば選べる
3 できる(自力) 自分の部署なら、根拠つきで選べる
4 人に渡せる 同じ手順で見れば、誰が見ても同じ場所が見つかる

3と4のあいだに、大きな崖があります。

段階3は「自分が見れば分かる」です。段階4は「その人が見なくても分かる」です。

見分け方は簡単で、担当者を替えて同じ手順で並べてもらうことです。同じ上位3つが出てきたら、それは型になっています。違うものが出てきたら、まだ勘です。

最初の一歩

部署の業務を、頻度×手作業の多さで並べてください。

完璧な表は要りません。5〜10業務くらいを、ざっくり並べるだけです。

そして、上位3つを見て、こう聞いてみてください。

「これ、いま誰かが直そうとしていますか」

⚠️ たいてい、誰も直していません。目立たないからです。目立つ業務と、効く業務は別です。型を使う理由は、そこにあります。


次回は、軸④ツールの技術——7軸のうち、研修で伸びる唯一の軸の話です。


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この回の要点を、通勤中に見られる長さにまとめました。

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